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スリーシート

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スリーシートの加工

加工PROでは、スリーボンド社製のスリーシートパッキンを取扱っております。
当社工場では、スリーシートの在庫を充実させており、お客様の仕様に合わせてトムソン型による打抜き加工、型の不要なプロッターカット加工、ウォータージェット加工によってパッキン、ガスケットを製作しております。材質や用途に関してお気軽にお問合せください。

スリーシート201Sのシール製品。トムソン打抜き加工で製造しました。
スリーシート206Hのシール製品。こちらもトムソン型に打抜き加工で製造した製品です。
スリーシート210Sで製造した四角形のシール製品です。こちらもトムソン型による打抜き加工です。
スリーシート210Sのシール製品。特殊形状ですがこちらもトムソン型に打抜き加工で製造した製品です。

動画

スリーシートの特徴

スリーシートパッキンはスリーボンド社製のシート状の特殊なガスケット材質です。
このスリーシートパッキンの特徴は、従来型である固型シートガスケットと液状ガスケットの両方の長所を活かして開発されたガスケットです。
長くて強い繊維質材料に、スリーボンド社独自の方法で粘性体を含浸させたガスケットです。スリーシートは特に油類に対して優れた耐性があるガスケット材質です。
(※掲載しているスリーシートの製品情報は、スリーボンド社のカタログより引用しています)

スリーボンド社のスリーシートの画像

各種スリーシートを在庫しています。面圧や用途に応じて選択ください。
トムソン型による打抜き加工。写真は自動プレス機械です。
スリーシートをプロッターにてカットしている写真。カッター加工も可能です。

スリーシートパッキンの種類

H型(高面圧用)

高い締付け面圧で粘性体がにじみ出てくるように考慮されいて、S型よりも硬く耐熱性にも優れています。

タイプ 厚み 使用温度
範囲
締付け
面圧基準
210H 1.0±0.1 -40~180℃ 160~250kg/cm2
206H 0.6±0.06
203H 0.3±0.03

S型(中面圧用)

中面圧用で用途の広い標準タイプのスタンダード品です。

タイプ 厚み 使用温度
範囲
締付け
面圧基準
210S 1.0±0.1 -40~150℃ 80~160kg/cm2
206S 0.6±0.06
203S 0.3±0.03
201S 0.1±0.01

T型(低面圧用)

S型よりも低い締付け面圧でも粘性体がにじみ出てくるように考慮されています。

タイプ 厚み 使用温度
範囲
締付け
面圧基準
210T 1.0±0.11 -40~100℃ 40~80kg/cm2
206T 0.6±0.06
203T 0.3±0.03

F型(超低面圧用)

極めて低い締付け面圧でも粘性体がにじみ出てくるように考慮されており、面圧が不均一で低い接合面でも効果を発揮します。

タイプ 厚み 使用温度
範囲
締付け
面圧基準
210F 1.15±0.20 -40~100℃  30~80kg/cm2
206F 0.60±0.15
204F 0.40±0.10
202F 0.22±0.05

スリーシートパッキンの選択早見表

スリーシートパッキン製品の種類の選択について、選択早見表を参考にしてください。
(×印は使用不可です)

項目\種類 S型 H型 T型 F型
シートに
印刷されている
マークの色
ミドリ オレンジ マークなし
性状 厚さ mm 0.3mm、0.6mm、1.0mm
S型には0.1があり/F型には0.2、0.4があり、0.3はない
シートの
サイズ
mm 1,000×25,000ただし201Sは1,000×50,000
耐熱温度 150℃ 180℃ 100℃ 100℃
締付
面圧
基準
フランジ面
とのなじみ
普通 やや弱い 良い

低締付
面圧
条件
80~40
kg/cm2
普通 やや弱い 良い
良い
40~20
kg/cm2
普通 やや弱い 良い

面圧の
バラつき
やや弱い やや弱い 普通 良い
中締付
面圧
条件
80~160
kg/cm2

やや弱い やや弱い やや弱い
高締付
面圧
条件
160~250
kg/cm2


条件により
使用可
条件により
使用可
250~500
kg/cm2
普通 良い
× ×
高締付
トルク
× 条件により
使用可
× ×
耐性 蒸気用(中) 200℃以下 × × × ×
蒸気用(高) 200℃以上 × × × ×
温水 95℃ 普通 普通 普通 普通
酸・アルカリ 普通 普通 普通 普通
ガソリン 45℃ 普通 普通 普通 普通
溶剤 やや弱い やや弱い やや弱い やや弱い
LPG × × × ×
ガス 気体 × × × ×
フレオン 耐寒 × × × ×
ASTM#3
ゴム
膨潤油#2




耐熱油 150℃~
200℃
やや弱い 普通 条件により
使用可
条件により
使用可
特性 熱ヘタリ トルク
ダウン
やや弱い 普通 弱い 弱い
縮小率 圧縮強さ やや弱い 普通 弱い 弱い
復元率 弾力性 普通 やや弱い 普通

スリーシートパッキンと従来のガスケットの比較

 スリーシートパッキンのメリット

 従来の固定シートガスケットの問題点

漏洩防止効果を持続

接合面にはさまれ締付加圧されると内部に含浸されている粘性体が表面ににじみだし、凹凸部分を充填し液状ガスケットと同様の漏洩防止機構によって漏洩を防止しています。
スリーシートパッキンは従来の固形シートガスケットのように復元力だけで漏洩を防止していないのでいつまでも漏洩防止効果が衰えません。

老化による復元力の低下

これまでの固形状のシートガスケット(オイルシート、シートパッキン、コルク、ゴム、金属など)は接合面に挟まれ、ボルトで締められると、ガスケットそのものが元の形に戻ろうとして接合面を押し返し、この押し返す復元力によって接合面との密着が起こり漏洩を防止していました。しかし、断続的に応力が加えられたり、熱が加えられたりすると材質が老化し、復元力が弱くなって漏洩を引き起こします。

漏洩を防止

スリーシートパッキンは長くて強靭な特殊繊維に粘性体を含浸させてあるため、毛細管現象による漏洩はおこりません。

漏洩の発生

従来ガスケットとして用いられていたオイルシート、石綿、コルク皮などは材質がポーラスなため、材質の組織体から毛細管現象によって不可避的な浸透漏洩が発生しました。

粘性体によるなじみ性がある

スリーシートパッキンには粘性体が含浸されているので柔軟性に富み接合面に対する「なじみ性」は極めて良好です。

なじみ性が劣る

ガスケット素材に粘着性がないために接合面に対する「なじみ性」が劣ります。

緩まない

スリーシートパッキンは締め付け後20分程度で20%縮小し、その後の厚みの縮小はきわめて小さいためボルトの緩みの発生はほとんどありません。

縮小による緩みの発生

オイルシートやシートガスケットは締め付けられると徐々に厚みが縮小されるため、締め付け後にガスケット材が縮小するとボルトの緩みが発生します。

錆や変色の副作用がない

錆の発生、塗料の変色などの副作用がありません。

錆や変色が発生

オイルシートの場合、接合面にさびが発生したり塗料の変色が起こることがあります。

寸法安定性

寸法安定性は極めて良好です。

寸法変化が生じる

オイルシートなどは、打抜いた後、寸法変化が起こることがしばしばあります。

仕上げが簡単

液状ガスケットと同様な漏洩防止効果があるので、スリーシートパッキンは高い仕上げ精度を必要としません。従って加工工程を省き作業時間の短縮ができます。粘性体が滲み出して凹凸を補填するので25Sでも50Sでもあまり影響はありません。

仕上げに手間がかかる

従来のシートガスケットは接合面とのなじみ性が悪いために接合面の仕上げ精度は高いものを必要とします。

少ない締付け圧でOK

吸着性、密着性に優れ含浸されている粘性体が接合面の凹凸部分をまんべんなく充填するので、スリーシートパッキンは比較的少ない締付け圧で漏洩を防止します。

大きな締付け圧が必要

比較的大きな締付け圧でないと漏洩を防止することができません。

取り外しが容易

100℃以下の場合、取り外しは比較的容易にできるので分解がスムーズにできます。

取り外しの欠点

ジョイントシートなどはゴム分が完全に加硫されていないため一度使用し接合面から取り外す場合、くっついてなかなか剥がれません。

スリーシートに関する加工方法、納期、価格などについては、営業担当者が対応いたします。価格については、加工方法等を最適なものを選択して決定しますが、数量や納期(特急対応)によって異なりますのでお気軽にお問合せください。
スリーシート以外の素材や材質に関しても取扱い、各種加工を行なっております。

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