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【CRスポンジをウォータージェットで加工しました】

2025.12.19

 

材料:CRスポンジ(クロロプレンゴムスポンジ)

加工方法:ウォータージェット加工

用途:中芯

 

ご安全に。

今回はCRスポンジ(クロロプレンゴムスポンジ)をウォータージェットで加工した事例をご紹介します。

 

スポンジとはゴムや樹脂に発泡剤を混合し、加熱と加圧により発泡剤から発生するガスで多孔構造にしたものの総称です。気泡ひとつひとつが完全にゴム膜で覆われた気泡構造の独立気泡体(独泡)と気泡それぞれがつながっている連続気泡体(連泡)に分類されます。

 

合成ゴムスポンジは反発力があり、断熱性に優れています。吸水性が低く、少ない圧縮率でシール性に優れています。熱伝導率が低く、断熱材、保温材などに適しています。防音効果があり、防音ガスケットなどに利用できます。衝撃吸収性、浮揚性などに優れ、加工性も良いため、用途は多岐にわたっています。建築・土木分野をはじめ電機機器などにも幅広く利用されています。

 

CRとは「クロロプレン ラバー」のアルファベット頭文字からの略称です。

 

「ネオプレン」と呼ばれることもあります。「ネオプレン」は米国デュポン社の商品名ですが、CRとネオプレンゴムをほとんど同義で使用されている方も多いと思います。ということで、CRスポンジを「ネオスポ」と表現する方もいらっしゃいます。

 

 

この画像は加工後のCRスポンジ材料です。

実際はニワトリの足みたいな形をした方を製品として納めています。

 

ウォータージェット加工は、水圧で加工するため、熱影響がなく、ゴムやスポンジのような柔らかい素材でも歪みなく加工できるのが特徴です。ウォータージェット加工であれば、今回の形状のような三角形とギザギザが組み合わさったような複雑な形状でも、CADデータを利用して対応可能です。また、製品の配置を画像のように90度曲げてネスティングすることもできるため、歩留まりの向上につながります。

 

 

合成ゴムスポンジはCR、NBR、EPDMといったゴムの種類によって、耐油性、耐薬品性といったさまざまな特性に分かれます。今回加工をしましたCRスポンジ(クロロプレンゴムスポンジ)は独立気泡体です。CRスポンジなので、CRの耐候性、耐油性、難燃性などバランスよく持ち合わせた万能型が特徴のゴムスポンジということになります。

 

CRスポンジ(クロロプレンゴムスポンジ)はCADデータを利用するウォータージェット加工やトムソン型を利用する打抜き加工でご希望の形状に加工します。

 

「打ち抜きでは難しい形状」「金型コストをかけたくない試作」などでお困りなら、ぜひウォータージェット加工を検討してみてください。

 

各種ゴムスポンジ加工のことなら、ご相談ください。

 

 

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