材料:ジョイントシート(ニチアス T/#1995 クリンシルブラウン)
加工方法:トムソン型打ち抜き加工 バネ刃
用途:シール
製品です。
トムソン型です。
加工動画です。
ジョイントシートは、繊維材料・充填材・ゴムなどで構成された柔軟性に富んだシート状のガスケット材料です。必要な形状・寸法に加工され、様々な産業、機器等で使用されています。ニチアス T/#1995は標準グレードのジョイントシートです。比較的低温のフランジ、バルブ、機器類に使用されています。色合いはオレンジで、厚みは0.8t、1t、1.5t、2t、3t 5種類の設定があります。
<加工手順>
・トムソン型段取り工程
トムソン型を用意します。
通常は該当の棚番をバーコードで読みだし、型を取り出します。
今回は新規起工型ですので、抜型業者様より入荷しました型を使用します。
使用後は型自動倉庫へ収納します。
収納の際はリピート注文の際にスムーズに型が展開できるように型番を付与します。
型番は社内生産システムに登録し、作業指示書に反映されるように管理します。
・材料段取り工程
ジョイントシートを材料自動倉庫より取り出します。
今回はニチアス トンボT/#1995 クリンシルブラウンを加工しますので、該当の棚番をバーコードで読みだします。棚番は作業指示書に記載があり、作業者は作業指示書に載っている棚番を読み出すことで、記憶に頼らない作業が可能です。
・逆巻きローラー工程
自動倉庫より取り出しましたジョイントシートを逆巻きローラーに通します。
ジョイントシートはロール状(巻き物)が定尺材の標準ですので、単純に伸ばしただけではカール(巻きグセ)がついた状態です。ローラーにセットし、通すことでカール状(巻きグセ)が緩和され、ある程度平たい状態にすることができます。
・シャーリング工程
ある程度平たくなったジョイントシートをシャーリング機にかけます。
加工製品の寸法に応じて必要なサイズに裁断します。できるだけ材料のロスがないように余尺を極力押え、かつ加工に問題のないサイズで次工程へ提供します。
定尺サイズから必要分を切り出し、余材は自動倉庫の該当棚へ戻します。
・抜き工程(自動裁断機)
型と材料を自動裁断機にセットし、加工を進めます。
自動裁断機は型をセットした中央部分が上下に、材料をセットした板が設定値通りに動き、加工をします。素材の種類、厚み、硬さ等によって設定数値が違いますので、入力データを社内生産システムに登録し、作業指示書に反映されるように管理します。4台ある自動裁断機を素材の大きさ、種類、加工内容によって使い分けをしています。
・検査・仕上げ工程
加工後製品は検査・仕上げ部門に移ります。
穴取り、数量確認、寸法チェック、梱包を実施します。
見積段階において、ご担当者様が穴付近の加工仕上がりを気にされていました。
今回はボルト穴をバネ刃にして型を起工、加工しました。
抜け具合もよく、大変きれいな仕上がりにご担当者様にもご満足いただけそうです。
ジョイントシートはガスケット材としての代表的な素材の一つです。
CADデータを利用するウォータージェット加工やトムソン型を利用する打抜き加工でご希望の形状に加工します。
各種ジョイントシート加工のことなら、ご相談ください。
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