材料:ジョイントシート(バルカー V/#6500)
加工方法:ウォータージェット加工
用途:シール
ジョイントシートは、繊維材料・充填材・ゴム等を混ぜ、圧延し、加硫したシート状のガスケット材料です。
バルカー V/#6500 は石油精製・化学、船舶などの各種産業配管フランジ、弁ボンネット等において、必要な形状・寸法に加工され、様々な産業、機器等で使用されています。
色合いはブルーで、印字は黒色です。厚みは0.4t、0.5t、0.8t、1t、1.5t、2t、3t の設定があります。 0.4tの厚み設定はなかなかレアだと思います。
・加工手順
<材料段取り工程>
ジョイントシートを材料自動倉庫より取り出します。
今回はバルカー V/#6500を加工しますので、該当の棚番をバーコードで読みだします。
棚番は作業指示書に記載があり、作業者は作業指示書に載っている棚番を読み出すだけですので、記憶に頼らない作業が可能です。
<逆巻きローラー工程>
自動倉庫より取り出しましたジョイントシートを逆巻きローラーに通します。
ジョイントシートはロール状(巻き物)が定尺材の標準ですので、単純に伸ばしただけではカール(巻きグセ)がついた状態です。
ローラーにセットし、通すことでカール状(巻きグセ)が緩和され、ある程度平たい状態にすることができます。
今回の加工材料であるバルカー V/#6500の厚みは 3t ですので、扱い頻度が高い 1.5t に比べて硬さがあり、巻きグセが強く、取り扱いには注意が必要です。
<シャーリング工程>
ある程度平たくなったジョイントシートをシャーリング機にかけます。
加工製品の寸法に応じて必要なサイズに裁断します。
できるだけ材料のロスがないように余尺を極力押え、かつ加工に問題のないサイズで次工程へ提供します。 定尺サイズから加工に必要な量を切り出し、余材は自動倉庫の該当棚へ戻します。
<加工工程(ウォータージェット)>
加工データを読み出します。
ウォータージェットはCADデータを利用して加工を行います。
今回の加工品はリピート品であり、過去データを読み出すことで作図時間の削減、前回加工条件の踏襲ができ、安定した品質でお客様にご提供することが可能です。
ウォータージェットで加工を行います。
下からバキュームで素材を固定し加工します。
バキュームの力だけでは固定に心配があれば、余尺を利用してテープ固定します。 素材の種類、厚みごとに最適な加工条件を設定し、加工します。
ウォータージェット加工をしている間は機械が加工していますので、安定して稼働していることを確認できれば、加工後製品の確認や次の素材の段取りを行います。
<検査、仕上げ工程>
加工後製品は検査・仕上げ部門に移ります。
穴取り、数量確認、寸法チェック、梱包を実施します。
検査・仕上げ工程で不適合製品が発見された場合は、該当の不適合品を不適合箱に入れ、作業指示書を前工程である製造サイドへ戻します。
不適合品についてはその内容を記録し、集約した内容を不適合集計表にまとめ、品質会議にて発生要因と再発防止策の情報を共有します。
ジョイントシートはガスケット材としての代表的な素材の一つです。
CADデータを利用するウォータージェット加工やトムソン型を利用する打抜き加工でご希望の形状に加工します。
各種ジョイントシート加工のことなら、ご相談ください。
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