材料:軟質塩ビ透明 5t
加工方法:ウォータージェット加工、カッティングプロッター加工
用途:サンプル
ご安全に。
お客様より軟質塩ビ 5t の問い合わせをいただきました。
形状はシンプルな切板状で、寸法違いがいくつかありましたが、直線のみで構成されたプランでした。
いままでは軟質塩ビで厚み 5t 加工の場合、大きさや形状にもよりますが、トムソン型での加工とウォータージェットでの加工を検討していました。
カッティングプロッター加工は材料の厚みとカッティングプロッター刃とのバランスや力加減などで難ありと判断していました。
サンプル加工をしてみました。
カッティングマシン加工での断面です。
軟質塩ビの硬度としては80度前後(タイプA)、ゴムでいう硬質レベルと同じ程度です。
ウォータージェット加工での断面です。
透明な素材であるがゆえに断面が白くなる状態が目立ちます。ウォータージェットの水が出る方向にヒゲのようなバリが発生しています。
今までの加工経験より、カッティングプロッター加工は一回のオペレーションでカット加工を完了させずに、刃の出面を厚み途中までに設定した状態で1回目のカット加工(ケガキのイメージ)を行い、刃の出面調整をした後に、同じ箇所をカット加工して完了しました。
カッターで厚い素材を切る場合に何度かに分けてカットすることと同じ考え方だと想像していただければ理解しやすいかと思います。
今回は軟質塩ビ透明 5t 直線加工でのカット断面のサンプル検討を行いましたが、同じ部分を加工することへの懸念があることも事実です。ズレが生じたり、段違いができるかもしれません。
また、穴加工やR加工の場合は直線加工に比べて、カット面が斜めになったり、刃にストレスがかかり刃が折れてしまうといったこともあります。すべてのプランで今回のような断面仕上がりになるということではありません。
加工サイズにも制限があったり、小さい丸穴は刃が回りきらずに加工ができないといったこともありますので、ご希望寸法の大きさや形状、穴径等を考慮してのトータル判断となります。
トムソン型での抜き加工、カッティングプロッター加工とウォータージェット加工を比較すると、加工断面の仕上がりに違いがあります。
パワーでカットするウォータージェット加工と、刃物のシャープさでカットするカッティングプロッター加工といったところでしょうか。
CADデータを利用するウォータージェット加工やカッティングマシン加工、加工数が多ければトムソン型を利用する打抜き加工でご希望の形状に加工します。
各種軟質塩ビシート加工のことなら、ご相談ください。
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